第10話
ピムを食事に誘うペット。「今朝は朝食もたくさん食べてきたし・・・朝食は食事の中で一番大切だって言ったでしょう?」というピムの言葉にペットは少し嬉しくなります。今から家具を見に行くというピムに付き合うことにしたペット。「生徒たちは、あなたが昔の歌ばかり歌わせるって言ってるわ」というピムに、ペットは「最近の歌だって歌えます」と言い出します。そんな二人の様子を、ピサヌの愛人ウィパーワンから更なる確証をと催促されていたピンがこっそり見ていました。ウィパーワンを伴って父親と食事をしていたピサヌは、ピムが学校の新人講師と親しくしているらしいという話を父親にします。ウィパーワンからふたりが一緒にいる写真を見せられ、父親は当然いい顔をしません。一方、一緒に食事をする事になったペットとピム。ピムの父親のことをさりげなくピムに尋ねてみるペット。「最近のことは分からなくなっているかもしれないけど、もしかしたら昔のことだったら覚えているかも。昔の友達のこととか」とつい立ち入ったことを言ってしまうペットでしたが、ピムはペットの思惑には気付きません。
ピムから父親のことをそれとなく聞いてみたことをトーに話すペット。ふたりが話をしているのを見ていたオーブ先生は、トーに「パット先生と話をしていたわよね。彼はなにが目的?どこから現れたの?ピムのことをどう思っているの?」と矢継ぎ早に質問。「僕だって知りませんよ」とトーは答えますが、ピムとペットの関係に疑いの目が向けられつつあることにトーは気付きます。一方、レッスン中のガーイが歌っているのをそっと扉の外から見ていたキット。歌手への夢を捨てきれないキットはこうして仕事の合間によくレッスンをそっと見ていたのでした。キットに気付きたガーイはすぐさまキットを追い払い「お前みたいな貧乏人の来る場所じゃない。高望みしやがって」と悪態をつきます。落ち込んでいるキットを見かけたペットは「僕も昔はそうだった」と、歌手になりたい夢をまわりに否定されつつも、自分は必死に夢を追い、信じてやってきたことを話します。ペットの言葉に、「僕にも歌を教えてください」とキットは訴えます。
ピムの秘書にピムの予定を尋ねるペット。忙しいピムは予定が詰まっています。ちょうどやってきたピムに「少し話したいことがあって。時間をとってもらえませんか」と訴えます。「明日のお昼なら」というピムに、ペットはホテルで食事をする約束を取り付けてもらい有頂天になるペット。しかしピンもピムのスケジュールを探っていました。ホテルでペットと会う約束をしたようだとすぐさまウィパーワンに話します。そろそろ所持金が心もとなくなってきたペットは、いつものように例のおやじを呼び出します。「タイムスリップしてきた日に金は渡しただろう?」と新聞を手渡すおやじに、ペットはあの日買った宝くじのことを思い出します。宝くじは2万バーツも当たっていました。「換金したらすぐに家に戻って来い」というおやじに「明日はピムと約束があるんだ」と答えるペット。翌日キットと一緒に換金に行ったペットは、ピムとの待ち合わせに急ぎますが、なかなかタクシーが捕まりません。おやじの忠告を無視してピムとの約束へと急ぐペットの様子をこっそり見ていたおやじは「あれだけ忠告したのに」とため息をつきます。
ピムとペットが密会すると知ったウィパーワンはさっそくその場にピサヌを呼び出します。しかしペットはなかなか現れません。しびれをきらしたピサヌは怒って帰ってしまいますが、そのころペットは道に迷ってしまったバイクタクシーの運転手に代わり自分でバイクを運転していました。帰りかけたピサヌを追いかけてきたウィパーワンはやってきたペットに気付き、「彼が例の新人講師なんです」と訴えます。遅れてきたペットはピムに詫びますが、ペットが道に迷った運転手に代わり自分で運転してきたと話すのを聞いて思わず笑顔に。しかしそこへ現れたピサヌを見て表情を凍りつかせます。
キットとペットが歌っていた歌は「ตะกายดาว/星を掴む」。夢を掴むのがどんなに困難でも、絶対に諦めずにいたいといういい歌です。オーディション番組なんかでよく歌われますよね。これは歌手になる夢をなかなか叶えられない貧しいキットにとてもふさわしい、いい選曲だと思いました。TonoもBieもTS出身。「星」を意識した選曲にニヤリとした人も多いでしょう。そしてペットとピムの密会をどうにか邪魔しようとしたおやじの思惑とはうらはらに、ピムに会ってしまうキット。ピサヌにどう申し開きするのか、ピサヌがどういうことをいうのか興味深いです。ミュージカルドラマという演出にも少しずつ慣れてきました。楽しいシーンにはやっぱり癒されますね。
夢を叶えたいと願う気持ちって素晴らしいですね。
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