「ソンクラームナーンガーム」第28話
- 2015/01/22
- 11:31
第28話
ウーイはゴーンを呼び止め、必死に話をします。「5分でいいんです」とワインを避けるのはやめてほしいと訴えます。「話はそれだけか」と背を向けるゴーンに「ワインを愛してはいないのですか?」となおも呼びかけるウーイ。ワインには今どうしても妹の病気を治す治療費が必要なこと、もしも自分がワインと同じ立場だったら、間違いなくワインと同じ行動をとるときっぱり言うウーイに、ゴーンはどう反論していいか分からなくなってしまいます。ちょうどチャイユットから電話がかかってきて、その場をあとにするゴーン。チャイユットは、先日ワインのことを調べさせていた知人警察官からの報告を聞いていました。ゴーンも一緒に話を聞くことになります。ワインは、ウィウとウィアの姉妹とは血縁関係がなかったことが明らかにされ、ゴーンは言葉を失います。さらに、かつてウィウの恋人だった男が、ワインの素性についてなにか知っているのではないかと聞かされ、ゴーンはため息をつきます。その頃ウィアは再び病院で処置を受けていました。ウィアの処置を行っていたのは、ウーイの友人タットでした。「治療費のことは気にしないでください。僕がなんとかします」と言うタットに、ウィウは「本当にありがとうございます」と頭を下げます。その後、改めてワインに電話をかけたウィウは、ゴーンとのことを話します。ウーイのおかげで、審査が終わるまではワインの出生についてゴーンは口を閉ざしてくれるはずだというワインに、ウィウは少しだけ安心します。しかしその電話はワインのことを調べている男たちにこっそり聞かれていました。電話を切ったウィウのあとを男たちはこっそり追いかけます。ウィウは、元恋人と会っていました。荷物をまとめ出ていくウィウに「体には気を付けろよ」と声をかけます。小さくうなずきウィウがその場をあとにしたのち、元恋人のもとへ男たちが。元恋人は、文書偽装の罪で逮捕されてしまうのでした。ワインはゴーンを待ち伏せし、話をしますが、ゴーンはワインに冷たい視線を向けます。「君を助けたつもりはない。何度も君には裏切られたのだから」と冷たく言い放つゴーンに、ワインは愕然とします。
リッビンは以前、トンが事故にあったときに撮影したクリップを再び見ていました。覚悟を決め、トンのもとへ出向きます。ルークソーだと思い扉を開けてしまったトンに、リッビンは「話があるの」とベッドの上で足を組みます。「なんの話か知らないけど、僕には話すことなんてない」と言いリッビンを追い出そうとしたトンでしたが、リッビンは「もうルークソーに意地悪はしない。だから私のことを嫌いにならないで。なんでもするから」とトンに迫ります。トンに抱き付きながら、こっそりスマートフォンで撮影を始めるリッビン。自らも服を脱ぎながら、トンの服を脱がせにかかるリッビンに、トンは必死に理性を保ちます。「出て行ってくれ」とリッビンを押しのけたトンでしたが、リッビンは「あなたは騙されているのよ。ルークソーはあなたのことなんて愛してもいない」と言います。「騙されてるのよ。バカね」と、トンが事故に遭ったときにルークソーがトンの介抱をすることなくその場をあとにしたことを告げるリッビン。そのときのクリップをトンに見せます。「バカな人」とトンを挑発するリッビンに、トンは「黙れ!」と怒鳴りますが、何度も何度もリッビンに挑発され、とうとうリッビンをベッドに押したおしてしまうのでした。リッビンが仕掛けたスマートフォンのカメラが、ふたりの姿を撮影していることに、トンは気づきません。ファーは鏡の前でドレスを着ようとしますが、どうしてもファスナーが上がりません。薬の副作用で太りやすくなっているファーは悲しくて愕然としてしまいます。ため息をつきながら、ふと引き出しに入っていた雑誌に目を留めたファー。「覚せい剤で痩せる」というキャプションにはっとします。そのまま先日ビービーがサマーのバッグの忍ばせようとした薬を捨てた植え込みに戻り、まだその場に残っていた薬をこっそり持ち帰ります。トンは結局リッビンと関係を持ってしまいます。我に返ったトンはリッビンに「申し訳なかった」と言いますが、リッビンは上機嫌。トンがシャワールームに入った隙に、こっそり仕掛けておいたスマートフォンを引きあげます。バイカーオは悪夢にうなされていました。悲鳴を上げて目を覚ましたものの、今度は吐き気とめまいが。「大丈夫?」と同室のルークソーが心配しますが、具合の悪そうなバイカーオを見て、あろうことか「妊娠でもしてるんじゃない?」と言います。「ありえないわ」と反論したバイカーオでしたが、イットと関係を持ったのは事実。こっそりイットに電話をかけて、会う約束をします。妊娠を疑われた瞬間、心配でたまらなくなってしまうバイカーオ。部屋に戻ったリッビンは、トンとの情事を撮影したクリップを眺めながら上機嫌。「みんなに伝えたいことがあるのよ。だけどちょっと待っててね」とSNSを通じて報告するリッビン。
リッビンは朝から機嫌よく体の手入れを行っていました。その日は施設を訪問しボランティア活動を行うことになっていました。簡単な説明を受ける一同でしたが、ファーは「すごく楽しみね!」となんだかいつもよりハイテンションではしゃいでいます。ファーの様子がおかしいことにウーイはなんとなく腑におちない気持ちになりますが、近くにいたバイカーオも真っ青な顔をしています。「顔色がよくないわよ」というウーイに「ちょっと考え事をしてただけ」と言うバイカーオでしたが、ウーイは不信感を募らせます。ワインは「体調が悪いので、今日の活動は控えさせていただきたいんです」とナットに申し出ます。ナットはひとまずスタッフに候補生たちのケアを任せ、どこかへ電話をかけはじめます。部屋に戻ったワインは、こっそり荷物をまとめます。ウィウたちと自分に姉妹関係がなかったことをゴーンに知られてしまった以上、もうここにはいられないと判断したためでした。一方、ビービーはサマーのバッグに薬を忍ばせ損ねたこと、さらにナットにも疑われてしまったことをジージーに話します。「まったく、なんてことを!」とこぼすジージーでしたが、ふたりの話をサマーが聞いてしまいます。「やっぱりあなたのせいだったのね。ファーの楽譜に剃刀を仕込んだものあなたでしょう!」と言うサマーにビービーははっとします。「あなたのやったこと、報告するから」ときっぱり言うサマーに、ビービーは困ってしまいますが今更どうすることもできません。一方、ルークソーはトンと話をします。「僕が事故に遭った時、君は僕を助けてくれなかったんだね」というトンに、ルークソーはびっくり。「それは・・・」と言い訳しようとしたルークソーでしたが、結局事実だと認めるしかありません。「だけどそれは、あなたがコンテストへの応募を反対していたから。入院してからは毎日様子を見に行ったわ」と必死に訴えるルークソーに、トンの心は急速に冷めていきます。「私には、あなたしかいないの。どうか許して」とトンに抱き付いて許しを請うルークソーに、トンは「人は誰でも、過ちを犯してしまうことがある」と言います。トンがなにを言っているのか分からず困惑するルークソーでしたが、トンは「ナムパンの告白クリップはちゃんと公表する」と言います。その場でクリップを送信しようとしたトンでしたが、そこへリッビンからメッセージが。メッセージに添付されたリッビンとのクリップに、トンは愕然とします。席を外し、改めてひとりになってクリップを確認していたトンのもとへリッビンがやってきます。「ナムパンのクリップを消去して。そうすれば、これはルークソーには秘密にしておいてあげる」というリッビンに、トンは自分の迂闊さを痛感し悔しがるのでした。
施設を訪れた候補生たち。ナットは用事があるからと会場に現れません。ボンゴットはナットの真意が分からず困惑を深めます。子どもたちと楽しく遊ぶ候補生たちの姿を撮影していたイットは、いつになくテンションの高いファーに気付きます。イットに指摘され、キウも「なんだかいつもと様子が違うみたいだな」と言います。バイカーオにこっそり目くばせされ、イットはカメラをキウに預けあとを追いかけます。イットと顔を合わせたバイカーオは、明け方自分を母と呼ぶ赤ん坊の夢を見たこと、体調も悪く、妊娠したのではないかと言われたことを話します。「だけどちゃんと避妊はしてたよ」と言うイットに、バイカーオはまだ不安そうな表情をみせます。「妊娠なんて、あるわけがない。だってあれは、ほんの2~3日前のことじゃないか」となんでもないことのように言うイットに、バイカーオははっとします。「そうよね。その通りだわ」というバイカーオ。仕事に戻るイットを見送ったのち、改めて自分がもし妊娠しているとしたら相手はイットではないのだと察します。「どうしよう・・・」と過去の奔放な男関係に頭を抱えてしまうバイカーオ。一方、活動を休み、荷物をまとめたワインはひとりでホテルをあとにします。荷物を引いて歩いているところへゴーンが現れます。「どこへ行くんだ」と言われ、「家に帰るの。コンテストは、降ります」というワインに、「逃げるのか。それはダメだ」というゴーン。「ここからいなくなれば、すべてが終わるわ」とワインに、ゴーンは「僕のことはどうなる」と詰め寄ります。お金なら返すというワインに「僕の気持ちはどうなるんだ」と迫るゴーンに、ワインは困ってしまいます。「私がここにいたところで、私も、あなたも、辛くなるだけだわ」というワインに「結構だ。部屋に戻ろう」とゴーンはきっぱりと言います。ワインを救うにはどうすればいいのか、本当に自分の決断が正しいのか、ゴーンはまだ自信がもてませんが、今はこうすることが最善のような気がします。
トン!!!一番流されてはいけない場所で、あんなことになってしまうなんて・・・だけどいずれにせよ、リッビンとルークソーの戦いはまだ続いていくということですよね。いずれにせよ、ルークソーはナムパンのクリップをトンに公表してもらいたい、だけどトンがクリップを公表してしまえばトンとリッビンの不貞を知ることになるわけです。どっちが辛いか。ルークソーのトンに対する気持ちはそこまで強くなさそうな気がしますけどね。そしてゴーンはワインの秘密を守る決意をし、コンテストに最後まで残るよう言います。秘密はいずれ明らかになることですが、本当にこれでよかったのか。そしてファーはダイエットのため覚せい剤を使用してしまいました。ファーの気持ちも分からなくはないけど・・・ファーの体は大丈夫なのでしょうか。ファーの体が心配です。もう、こんなにドロドロ私欲渦巻くコンテストなんて、さっさと終わってしまえばいいのに!!
トンの精神力が試される・・・。
トンの精神力が試される・・・。
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